「広告やプロフィール写真を撮りたいけれど、都内のスタジオは高額では?」と感じている人は少なくありません。実は、東京には1時間2,000円前後で利用でき、照明やバック紙もそろったリーズナブルなスタジオがあります。
ただし、表示料金に機材代や休日割増が含まれていないケースもあり、気付けば予算オーバーになることも。
この記事では、料金が上がりやすいポイントを先に押さえ、平日・深夜プランや共同利用で総額を抑える方法、さらに個人カメラマンへ直接依頼してスタジオ選びから撮影まで一括で任せるメリットを解説します。
予算内でクオリティも妥協したくない方は参考にしてください。
東京で安い撮影スタジオの注意点
都内には格安レンタルを掲げる撮影スタジオが数多くありますが、表示料金だけを鵜呑みにすると追加費用で予算を大幅に超えることがあります。まずは料金が変動する要因を把握し、見積もり時点で総額をつかむことが失敗しない第一歩です。
- 撮影シーズンと料金変動
- 時間帯と曜日で変わる価格
- 機材・バック紙の追加費用
上記3項目を押さえておけば、格安スタジオを選ぶ際に見落としがちなコストを事前に判断でき、想定外の出費を抑えやすくなります。
撮影シーズンと料金変動
春の卒業・入学シーズンや七五三が集中する秋は、平常時の約1.5倍の料金テーブルを設定するスタジオが少なくありません。また美容室や衣装店との提携プランが組まれるとパッケージ価格に上乗せされるケースもあります。予定が繁忙期と重なる場合は、2〜3か月前までにオフピーク日の可否を問い合わせ、割増なしの平日枠を先に確保するのが予算管理のポイントです。
時間帯と曜日で変わる価格
多くのスタジオでは営業時間内を2部制または3部制に区切り、早朝・深夜帯を割高に設定しています。とくに休日夜間は「深夜延長料」が1時間あたり+30%加算される例が目立ちます。一方、平日午前中は需要が低く、通常価格の7割程度で借りられるスタジオもあります。機材搬入が少ない物撮りなら平日昼間の短時間枠に収めるだけで総額を数千円単位で減らせます。
機材・バック紙の追加費用
スタジオ料金に標準照明が含まれていても、ソフトボックスやモノブロックストロボなどハイパワー機材は有料オプションになっていることが多いです。白ホリの汚れ補修費や背景紙カット代が別途請求される場合もあるため、必要機材と枚数をリスト化して見積もりを依頼しましょう。使わない可能性の高いバック紙は事前に外し、持ち込み可否を確認すると無駄な出費を防げます。
東京で安い撮影スタジオの選定法
都内に点在する低料金スタジオの中から最適な1軒を絞り込むには、料金以外にも立地や設備を多角的に比較することが欠かせません。次の4つの視点で候補を評価すれば、撮影当日のトラブルや追加コストを避けやすくなります。
- 料金表の落とし穴
- 平日・深夜割活用術
- アクセスと搬入動線
- サポート体制と設備確認
これらの項目はスタジオごとに差が大きいため、候補を比較表にまとめながら優先順位を付けると、予算内で最も条件に合う施設が見つかります。
料金表の落とし穴
公式サイトの料金表には「1時間○○円〜」と最安値のみ掲載し、最低利用時間や清掃料を小さく注記しているケースがあります。最低3時間からしか予約できないスタジオでは、1時間単価が安くても総額が高くなりがちです。必ず「最低利用時間×基本料金+諸費用」で比較し、税抜・税込の表記も確認しましょう。
平日・深夜割活用術
平日限定プランや深夜パックは需要の少ない時間帯を埋めるために設定されています。たとえば23:00〜翌5:00の6時間をまとめて借りる「ナイトパック」なら、同時間帯を通常料金で分割利用するより3割以上安くなる場合があります。照明調整に制限が少ない物撮りや長尺動画撮影に向いています。
アクセスと搬入動線
駅から徒歩1分でもエレベーターがなく機材を階段で運ぶ物件は準備時間が延び、人件費が増える要因になります。大型機材の有無や車両搬入ルートを確認し、エレベーターのサイズや荷捌きスペースの有無を必ずチェックしましょう。搬入動線が良好なスタジオはセッティングの手間も抑えられます。
サポート体制と設備確認
常駐スタッフがいないセルフ型スタジオは料金が安い反面、トラブル対応が遅れがちです。遠隔サポートの連絡手段、機材トラブル時の交換機材の在庫、室温調整の可否などを事前に確認すると安心です。スタッフ付きスタジオでも機材操作が不慣れな場合はレクチャー代が別途発生するので注意しましょう。
安い東京撮影スタジオ7選
ここでは1時間あたり3,500円以下で借りられ、機材の基本セットが含まれるスタジオを厳選して紹介します。
- gallery-O池袋
- PLUS STUDIO日本橋
- えこてんハウススタジオ
- INAI LIFE大塚
- フォトスタジオTANTAN
- スタジオアリス
- スタジオマリオ
各スタジオの料金・特徴・適した用途を把握し、自分の撮影ニーズに合うか判断してください。
gallery-O池袋
料金: 1,390円/1h〜
最小利用時間1時間から予約でき、白ホリと大型窓からの自然光を併用できます。モノブロック1灯が基本料金に含まれ、背景紙もホワイトは無料です。宣材や物撮りのコストを抑えつつ質を高めたいときに適しています。
特徴: 自然光+白ホリ
東向きの窓は午前中に柔らかな光が差し込み、人物撮影に最適です。床が無垢材で反射が少なく、商品撮影でも色かぶりしにくいのが強みです。
用途: 宣材・物撮り
ポートレート用の白背景とテーブルを使った小物撮影を1度に行う現場で高評価。撮影の合間に窓際での自然光カットを追加しやすいのも魅力です。
PLUS STUDIO日本橋
料金: 1,500円/1h〜
背景紙10色が無料で使え、天井高3.5mで全身撮影にも対応します。2時間から予約可。ストロボ2灯とライトルームがセットになっており、色かぶりを抑えた商品写真を短時間で量産できます。
特徴: 背景紙10色無料
背景紙はロール交換制でシワや汚れを気にせず撮影できます。補充はスタッフが行うため時間をロスしません。
用途: ポートレート
社員証やアーティスト写真など、カラーバリエーションを変えて複数パターンを撮る案件に向いています。肌色を自然に引き立てるライトブルーが人気です。
えこてんハウススタジオ
料金: 3,500円/1h〜
一軒家をまるごと貸し切るハウススタジオで、キッチンやテラスが利用可能です。自然光重視のため照明代が不要で、家族写真やイメージカットに適しています。最低3時間から予約できます。
特徴: 自然光ハウス系
南向きの窓から午前中いっぱい光が入ります。白基調のインテリアでレフ板効果があり、美肌に見えると好評です。
用途: 家族写真
リビング・キッチン・庭を使い回し、生活感のあるカットを短時間で複数撮影可能。ロケとスタジオを兼ねられる点がコスト面でも利点です。
INAI LIFE大塚
料金: 2,800円/1h〜
家具付きマンションタイプで、取材やインタビュー撮影に人気です。Wi-Fiと有線LANが完備され、配信やリモート収録にも対応。最低利用時間は2時間からです。
特徴: 家具付きマンション
北欧テイストのソファや観葉植物が常設され、セッティング不要で生活感のある背景が得られます。
用途: 取材・インタビュー
静音設計のため録音にも適し、テーブル席での対談や商品レビュー動画の収録がスムーズに行えます。
フォトスタジオTANTAN
料金: 2,500円/1h〜
高演色LED照明が2灯標準装備され、ストロボを使わずに安定した色温度で撮影できます。天井レール式のため位置調整も簡単です。最低2時間から予約可能。
特徴: LED照明完備
フリッカーが発生しないため、スローモーション動画でもチラつきが出ません。連続点灯で熱を持ちにくく、夏場も快適に撮影できます。
用途: 商品撮影
LED照明により小物の影を調整しやすく、EC商品ページ用のカラーバリエーション撮影に重宝します。背景紙2色が無料で利用できます。
スタジオアリス
料金: データ付5,500円〜
全国展開の子ども専門フォトスタジオ。都内各店舗で平日限定の「データプラン」を選べば、衣装・ヘアメイク込みで5,500円からと家族写真の相場より安価です。
特徴: 子ども衣装多数
七五三・お宮参り・誕生日用の衣装が各サイズそろい、手ぶらで来店して撮影できます。撮影後に着替えて帰宅できる更衣室も完備。
用途: 七五三・誕生日
着付けから写真選定までスタッフがサポートするため、子どもの負担が少なく短時間で撮影が終わります。背景も季節に応じて変わります。
スタジオマリオ
料金: キャンペーン半額
定期的に開催される「平日半額キャンペーン」を利用すれば、撮影料+プリント1枚で通常価格の半額以下に抑えられます。プリント後にデータ購入も可能です。
特徴: 全国チェーン
都内は駅近店舗が多く、駐車場付き店舗も一部あり荷物が多い家族連れでも使いやすいです。衣装レンタルも季節ごとに刷新されます。
用途: 家族・記念写真
1歳誕生日や入学記念など、家族イベントの節目をリーズナブルに残せる点が好評。スタッフがあやしてくれるため、笑顔カットの歩留まりが高いです。
撮影スタジオ料金節約のコツ
スタジオ料金は小さな工夫で大幅に削減できます。次の3つのコツを押さえ、計画段階でスケジュールとメンバーを調整しておきましょう。
- 共同利用でコスト削減
- 閑散期を狙う
- クーポン・キャンペーン利用
これらを組み合わせれば、同じスタジオでも総額を2〜3割抑えられることがあります。
共同利用でコスト削減
同業者や友人と撮影枠をシェアすることで、最低利用時間が長いスタジオでも単価を下げられます。機材を共有すれば搬入負担も減り、一人あたりの労力も小さくなります。ライティングが共通で済む物撮りやポートレート撮影におすすめです。
閑散期を狙う
1月下旬〜2月、6月は撮影需要が落ち込み、料金割引を実施するスタジオが増えます。雨天時でも影響が少ない室内撮影は季節を選ばないため、閑散期の割安プランを活用すると同じ予算で時間を延長できます。
クーポン・キャンペーン利用
予約サイトや公式SNSでは、フォロー特典やレビュー投稿で割引クーポンを配布していることがあります。早割・リピーター割との併用が可能なスタジオもあるので、予約前に最新のキャンペーン情報を確認しましょう。
個人カメラマン(フリーランス)に依頼するポイント
スタジオ選びと撮影をまとめて依頼できる個人カメラマンを活用すれば、機材手配や撮影ディレクションを任せられ、結果としてコストや手間を削減できます。次の4つの視点でカメラマンを選ぶと失敗しにくいです。
- 指名料と料金交渉術
- 作例とレビューの確認
- 当日の段取り共有方法
- スタジオ手配の代行可否
これらを押さえれば、希望どおりのクオリティを確保しながら予算内に収めやすくなります。
指名料と料金交渉術
個人カメラマンの料金は撮影時間とレタッチ枚数で構成されます。セットプラン以外に時間延長や人数追加が発生する場合は、事前に総額上限を伝え「レタッチ枚数を減らす代わりに割引」など柔軟に交渉しましょう。
作例とレビューの確認
ポートフォリオとともに、実際に依頼したクライアントのレビューを確認することで、撮影当日の段取りや納品の速さが把握できます。作例が自分の求めるテイストに近いかも重要です。
当日の段取り共有方法
撮影指示書や絵コンテを事前に共有することで、当日の撮り漏れを防げます。事前打ち合わせはオンラインでも構いませんので、構図や雰囲気をすり合わせましょう。
スタジオ手配の代行可否
機材やスタジオ選定に詳しいカメラマンであれば、撮影内容に合わせて最適なスタジオを代理予約してくれます。手配手数料がかかる場合もありますが、割引契約を持つカメラマンなら結果的に安く済むこともあります。
まとめ
東京で安い撮影スタジオを探す際は、表示料金の裏にある追加費用を見逃さないことが最重要です。料金表の仕組み、季節や時間帯の割増、有料機材の有無を事前に確認し、平日割や共同利用を組み合わせればコストを大きく削減できます。
また、スタジオ選びと撮影を一括で任せられる個人カメラマンを活用すれば、クオリティを保ったまま準備の手間も省けます。
この記事を参考に、予算と目的に合ったスタジオとカメラマンを選び、満足度の高い撮影を実現してください。